マンションにおいても、昨今の省エネ及び環境問題への取り組みの一環として、共用部照明のLED化(リニューアル)が話題になっています。今回は、マンションの管理組合が共用部照明のLED化を検討する時の留意事項をいくつか書き出してみました。

LED化に関する提案書の、
比較方法について

 管理組合はLED化を検討するにあたり、各社から提出された提案書を比較しながら導入検討するケースが多いのではないでしょうか。提案書は、各社の様々な基準で作成されていて単純に比較できる状態で無いケースが多いと思います。まずは、各社から提出された提案書を同一の基準で比較できる資料にする必要があります。この作業を怠ると、業者選定に関して正しい判断ができない可能性があります。
 それでは、比較する為の作業を確認していきましょう。
以下にまとめてみました。

①比較する為の項目を作る
・各社の提案特徴について
・省エネ内容について
・照明機器の設置場所毎の情報について(現行との明るさ、個数比較等)
・年間使用電力量について
・年間電力料金削減額について
・消費電力削減率について 等々・・・・

注)提案書には、色々な提案形式があります。提案機器毎に設置数量等を算出して提案する形式や、設置場所毎に、提案機器数量を算出する形式等もあります。これらを自身の管理組合が必要としている形式に変換する必要があります。
 また、消費電力についても各社によって算出する基準がまちまちです。自身のマンションの共用部電力についての請求書等を確認し、現状を掴みマンションとしての算出方式を確定してから、年間電力使用量等を計算してみます。
 設備費用償還年数についても、様々な考え方があります。各社から提案された設備費用償還年数についての説明を参考にマンションとしての統一した基準を作成します。

②比較する為の項目に基づいて表を作成します。
 作成された表を目にすると、真っ先に見積もり金額が気になると思います。この見積もり金額も、総額だけでなく、機器代金と工事費を分別してさらには、工事代金の内訳についての各社の内容を比較します。たとえば、ある会社の工事代金が他社よりかなり高い。なぜかと調べてみると、街路灯の掘削費用が含まれていた等、比較を始めると様々な違いが分かってきます。
 また、ある会社の提案見積もりが、安いので気になり他社と比較をしてみると、提案各社の中で照明機器の明るさが一番低めであったりします。ある会社の提案書は消費電力料金がかなり安い等々・・。
 比較表を注意深く確認していくと共用部LED化を進めていくための、様々な確認事項があぶり出されてくると思います。

・比較表作成例(イメージ)

・提案書

・省エネについての記載がある

・……

 

・何は特徴なのか

・……

 

・…………

・……

・照明機器項目

・機器設置場所毎に項目を分ける

・明るさ

 

・…………

・数量

・年間電力使用量(LED前後)

・…………

 

・年間電力料金削減額

・…………

 

・消費電力削減率

・…………

 

・etc.

 

 

③セレクトした提案業者にヒアリングをします。
 今度は、この確認事項を提案各社にヒアリングすることになります。
ヒアリング項目ですが、管理組合内で議論すると色々な切り口で、確認したい項目が出てきます。
 例えば、
・工事期間はどのくらい必要なのか
・明るさの指標として、W(ワット)相当とlm(ルーメン)が混在していて明るさが良くわからない
・既存機器を利用して、LEDランプ交換方式を中心にして照明のLED化をすすめるのか
 等々様々な問題が浮かび上がってきます。
これらを整理して、ヒアリングに臨みます。

④ヒアリングを終えて
 ここまで、理事会で議論を進めてくると理事会としての方向性が出てくるのではないでしょうか。きっと管理組合関係者が満足のいく共用部照明LED化ができるものと思います。

 Good luck.